パレスチナ留学とクウェート留学 – 2つの「異なる世界」

2020年12月14日

パレスチナ国旗

改めまして…

明けましておめでとうございます!
クウェートのよしくんです!

今年もよろしくお願いします!

 

年末年始はのんびり過ごしていてなかなか更新できずにいました!

今回はパレスチナ留学と、パレスチナで学べることを中心に書いていこうと思います!

 

「なぜパレスチナ?」と思う方も多いかもしれません。

今回パレスチナ留学について書こうと思ったのにも理由があります。

以前クウェート留学サポートしていた学生が、現在パレスチナ留学しているんです。

そんな彼が一時帰国中で、久々に会えたので話を聞いてきました!

 

僕は彼をティムールふくとみ君と呼んでいます(笑)

2017年のクウェート留学では惜しくも合格できなかったのですが、ティムールくんの中東に対する熱意は強く、パレスチナに留学することにしたようです。

久々に会ったティムールくんは、めちゃめちゃたくましくなってました!

 

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パレスチナ留学とはどんな留学か

ナジャーハ大学

ティムール君がただいま留学している大学はパレスチナ、ナブルスのナジャーハ大学というところです!

 

このパレスチナ留学に関しては、以前「アラビア語が勉強できる大学、留学、学習環境」という記事でも少しだけ紹介しました。

 

中東Linkさんがナジャーハ大学への留学サポートをしているので、その仲介のもとで現在留学をしています。

非常に手厚いサポートを受けられるようで、ティムールくんも留学までスムーズに準備を進めることができたようです!

 

また、授業に関してもカリキュラムがしっかり組まれているようですね!

ナジャーハ大学でのアラビア語授業

授業時間:計4時間。うち、フスハー(正則アラビア語)2時間、アーンミーヤ(方言)2時間

クラス:レベル別に分かれる。

生徒:イギリス、オーストラリア、韓国人など

テキスト:専用テキストあり。それに沿って授業が進む。

 

聞いていて個人的に「アツい!」と思ったのは、

フスハーもアーンミーヤも両方学べる

専用テキストがある

というところです。

 

フスハーもアーンミーヤも両方学べる

フスハーに関してはクウェート留学でも学ぶことができます。

でもアーンミーヤはクウェート留学では学べないんですよね。

カリキュラムとして無いので、自分からクウェート方言を勉強しようと努力しないといけません。

 

パレスチナのナジャーハ大学では、アーンミーヤの授業がカリキュラムとして組まれています

もちろんパレスチナ方言ではありますが、ティムールくんもアーンミーヤを使いこなしていてびっくりしました…笑

アーンミーヤにドハマりしていて、フスハーはちょっと忘れているようですが…笑

 

もちろん、フスハーもちゃんと勉強できます。

ティムールくんが両方勉強した感想としては「フスハーのほうが複雑で難しい」とのことでした。

 

ナジャーハ大学で実際に勉強している学生さんの授業紹介動画があったのでシェアします!

最後に日本人で勉強されている方も出ていますね。

フスハーとアーンミーヤを両方学ぶとなると、どちらかに学習が偏ってしまうかもしれませんが、両方知ることができるのは結構美味しいと思います。

 

フスハーの地盤を固めてから、アーンミーヤを勉強するのが理想かなあと、聞いていて感じました。

 

専用テキストがある

専用テキストがあるのが地味にアツいです(笑)

特に、アーンミーヤは基本的に口語で使われるものなので、ちゃんとしたテキストが手に入るのがアツいです(笑)

僕もテキスト欲しいです(笑)

 

パレスチナでの生活と費用

ナブルス

パレスチナでは物価も非常に安いようです。

月6万円もあれば、アパート代含めた生活費をまかなえるようです。

安すぎる…

 

物価を考えても、環境としてはヨルダンに近いような感じだと思われます。

僕たちの目から見て「貧しい」といえば、「貧しい」ような生活なのかもしれません。

ネット環境は3G回線が今はあるようで困らないようです!

 

ナブルスは、パレスチナの暫定自治区内に当たるのですが、ジリジリとイスラエルからの植民が進んでいるようです。

山の上にはイスラエルの旗が立っているのだとか…

やはり暫定自治区内ということもあって、ピリピリとした雰囲気はあるようです。

 

ティムールくんも冗談か本当か「人生いつ死ぬか分からないから今を楽しんで生きる」と言っていました…笑

 

クウェートとパレスチナは対称的な「異なる世界」

kuwait

ティムールくんと話していて感じたのは、クウェートは極めて珍しい「恵まれた国」だということです。

クウェートの発展があるのは間違いなく石油のおかげです。

また、その豊かさを背景にしてパレスチナやシリア難民の受け入れもしています。

 

クウェートに住む人々は、同じ中東諸国の一員としてパレスチナ問題に対しても深刻に思い、同じ目線に立って考えることができます。

クウェートではクウェート侵攻がありましたから尚更だと思います。

 

しかし、外部から来た僕ら留学生は、その表面的な部分しか理解することができません。

クウェートに来た留学生は、もちろん話題には昇るのですが、クウェートの豊かさにただただ飲み込まれて終わる場合も多いと思います。

 

パレスチナは、ある意味「貧しい地域」でもあり、そしてまさにその問題の中心地です。

その問題の渦中に住む人の感情、世界の見方を自身で体感しながら生活することになります。

それはクウェートなどの周辺諸国では学べない感覚だと思います。

 

もし周辺諸国がイスラエルと和解に向かったとして、置いていかれたパレスチナはどうなるのか

 

ティムールくんから聞いたこの言葉は、僕の視点からはまるで抜け落ちていたものでした。

彼がパレスチナで学んできたからこそ出た言葉なのだろうと感じました。

 

クウェート、パレスチナ。

同じ中東でも、見えてくるものは「異なる世界」です。

 

パレスチナ留学は中東Linkさんへ

今回ティムールくんが利用しているパレスチナ留学は、中東Linkさん経由のナジャーハ大学への留学です!

3ヶ月265,000円6ヶ月470,000円で留学に行くことができます!

※2019年7月1日現在。パレスチナは3ヶ月のみ留学可能で、6ヶ月希望の方はその後ヨルダンで学習できるようです。
もしくは最初からヨルダンへの留学もできるようです。

 

現地の留学サポートをしてくれるので、安心して留学できるようです。

 

皆さんのアラビア語留学の検討材料になれば幸いです!

 

最後に!ティムールくんからお土産で頂いたクーフィーヤ(スカーフ)の写真です!

カーフィーヤ

ティムールくんありがとう!!!

 

クウェート留学相談も受けていますので、このブログの「お問い合わせ」、もしくは以下のリンクを参考にぜひ連絡ください!

VALUもやっています!

読んでくださりありがとうございました!

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