クウェート解放記念日を知らずしてクウェートを語ってはいけない
こんにちは!
クウェートのよしくんです!
2月25日はクウェート建国記念日、26日はクウェート解放記念日です!
今回はそのクウェート解放記念日の意味合いについて書いていきます!
クウェートで一番大切な日、クウェート解放記念日
クウェート解放記念日は、クウェートにとって一番大事な日です。
今現在のクウェートは、1991年の2月26日、イラクによる占領から解放されたこの日から成り立っています。
僕がいた大学の教授に、在クウェート日本大使館にクウェート侵攻の直前まで任期でいた方がいました。
その教授曰く、当時クウェート侵攻の直前に怪しい雲行きがあったようです。
しかし、クウェート人は「クウェートとイラクは友好関係にあるから問題ない」と言って疑わなかったようです。
それがクウェート侵攻をあっという間に進める要因になったわけです。
友好関係とはなんだったのか…
それでも大切にするのは「友好関係」
そういうこともあって、サウジアラビアとの国境の油田問題など、戦争が起こりかねない物事に関しては慎重に動きますし、警戒も怠らずに動いています。
しかしながら、それでもクウェートは友好関係を大事にする国です。
というのも、クウェート侵攻時に各国から支援を受けて、今のクウェートがあるからです。
クウェートが各国との友好関係を深めることを第一にするのはそのためです。
クウェート政府奨学金留学もまさにその友好関係維持のためです。
クウェートを知ってもらいながら、アラビア語を無償で勉強できる環境を提供する。
そうすることで、クウェートと各国との友好関係を維持していく。
日本もその一つの国です。
1990年のイラクによるクウェート侵攻時、日本は多国籍軍への協力などで1兆円を超える拠出をしています。
また、湾岸戦争後の機雷除去にも、日本の自衛隊が出動して協力しています。
こういったことから、現在まで続くクウェート留学があるわけです。
また、東日本大震災の復興支援として、国としては最大規模の支援、約400億円相当の原油提供をクウェートは行っています。
クウェートとの「絆」「友好関係」は、間違いなくクウェート侵攻が大きな要因となっています。
リベレーションタワーが「解放」の証
上の写真の真ん中の細長い塔、ご存知でしょうか?
こちらは「リベレーションタワー」という名前の塔です。
liberationは「解放」という意味ですね!
この塔、実はクウェート侵攻前から工事が進められていて、クウェート侵攻で工事が途中でストップしてしまったんです。
しかし、クウェート侵攻は損害なく生き延び、クウェート侵攻から5年後の1996年に完成します。
クウェート侵攻からの解放を記念して「リベレーションタワー」と名づけられたのです。
アル=クレインハウスは当時を物語る
アル=クレインハウスについては以前記事で触れましたね。
まさにクウェートの「原爆ドーム」です。
クウェート人はこういう経験が実際にあったからこそ、世界の悲痛なニュースによく心を痛めています。
このアル=クレインハウスを見た時、僕自身はクウェートに起こったことにしか目を向けられませんでした。
一方で、一緒にいたクウェートの友人は「シリアでは今でもこのようなことが起こっているんだ…」と言っていたのが印象的でした。
クウェートのサバーハ首長も、東日本での震災後、日本を訪問した際にアクアマリンふくしまへの300万ドルの寄付を決めています。
これも、クウェートが実際に身をもって困難を体験してきたからこそ、首長が決めたのだと思います。
また、アクアマリン福島に寄付したのは、阿部義孝館長が「クウェート科学研究所」で研究員を務めていたのもあって「繋がり」を大事にするクウェートらしい側面とも言えます。
クウェートの国旗を一番多く目にするマーケット
伝統マーケットであるスークムバラキーヤは、この時期だけクウェート色に彩られ、クウェートグッズが色々買えるマーケットに変わります。
僕もこの時期にクウェートグッズを買います!
上の写真はマフラーですが「愛しの我が国」って書いてます。
まとめ
クウェートと日本の、今につながる友好関係はクウェート侵攻が大きくかかわっているといっても過言ではありません。
むしろ、日本人はクウェートについて知らなさすぎる。
もっと知るべきだと思っています。
何と言っても、震災復興で最も支援してくれた国です。
そして、これからクウェート留学を志望する人たちは、なぜクウェートがお金を出して留学の奨学金制度を用意してくれているのか、考えながら留学して頂きたいなと思っています。
クウェート留学相談も受けていますので、このブログの「お問い合わせ」、もしくは以下のリンクを参考にぜひ連絡ください!
VALUもやっています!
読んでくださりありがとうございました!