イスラームの「与える」概念 -ザカートとサダカ ~仮想通貨を添えて~

アブダビ

こんにちは!
クウェートのよしくんです!

前回は今まで書いた中東の仮想通貨に関するまとめを書きました。

今まで中東の仮想通貨について書いてきたわけですがその中でも

「これから中東では仮想通貨での寄付が流行る!!!」

とひとしきり言ってきました。

 

例えば、ただいまICO中のADAB solutionsは寄付活動として「ADAB charityを作るから!」と言っています。

イスラームのジハード集団も「サダカ」として寄付を募り、戦闘資金を集めたりもしています。

「サダカコイン」として、ダークウェブ上でICOをしてる噂も…( ゜д゜)

 

イスラーム世界で1000年以上も前から生きている寄付の概念「ザカート」「サダカ」です。

一度整理しながら確認してみましょう!

そうすると、「確かに仮想通貨でも流行りそう!」と納得すると思います。

まずは、「ザカート」も含まれる「六信五行」から確認します!

イスラーム教徒の軸「六信五行」

ramadan

イスラームには信じるべき6つのこと「六信」行なうべき5つのこと「五行」があります。

六信
・唯一神アッラー(キリスト教)
・天使
啓典(聖典クルアーンのほかに、モーゼやイエスの書なども含む)
・預言者(アダムからムハンマドまでの預言者。もちろんイエス、アブラハムなども含む。)
・来世
・定命

五行
・信仰告白(シャハーダ)(「唯一神アッラー以外に神はなく、ムハンマドはその使徒である」)と言うこと
・礼拝(サラート)(1日5回の礼拝)
・断食(サウム)(ラマダーン月の1か月間に、日没までの飲食を断つこと)
喜捨(ザカート)
・巡礼(ハッジ)(人生に一度、ズルヒッジャ月にメッカへ巡礼すること)

 

五行にばっちり「ザカート」出てきましたね!

なぜこの「ザカート」が重要かというと、六信、つまり信じるべきものとして出てきている「啓典」によく出てくるからです。

本当に信仰して善行に励み、礼拝の務めを守り、定めの喜捨をなす者は、主の報奨を与えられ、恐れもなく憂いもない。(クルアーン第2章277節)

 

そしてこの「ザカート」は社会システムにも、組み込まれていきました。

「ザカート」は別名「救貧税」とも呼ばれ、支払い能力のある人からお金を集め、貧しい人に分配することを目的としています。

立場の弱いものに対して優しくするのが、イスラームの定式な考え方と思ってよいと思います。

 

自由喜捨の「サダカ」

「ザカート」が制度的な喜捨だとすれば、「サダカ」は自由喜捨になります。

おまえたちの財産の良い活用は、心を痛めながらも至高なるアッラーの道のために国内を歩き回ることのできない貧しい者のために使うことである。彼らは控えめであるから、知らない者は不足がないと考える。おまえたちは彼らの頼むに足る様子で知らねばならない。彼らはしつこく人々に請わない。おまえたちが使う何でも良いものを、至高なるアッラーは必ずご存知である。 (クルアーン第2章273節)

 

そもそも、六信にあるように「来世」が重要なので、天国に行くための道しるべがイスラームです。

来世に行くのに現世でいくらお金を持ってたって仕方ないですから、余ってるお金があれば貧しい人に寄付するほうが良いです。

死後の世界にお金は持ち込めませんからね…

 

寄付はラマダーン月に行われる

「ザカート」「サダカ」のような寄付は、断食を行う神聖な月「ラマダーン月」に行なわれることが多いです。

イギリスのモスクがビットコインでの寄付を受け入れたのも「ザカート」ですね。

 

また、制度とは別に「サダカ」として目の前にいる貧しい人に喜捨することもよくあります。

ヨルダンの旅行中に、貧しい人や手足がない人が喜捨を求めている姿、そしてその人たちに対して喜捨するイスラーム教徒の姿を何回も見てきました。

ラマダーン期間には、貧しい人も食べられるようにと、料理が家の外に並びます。

人間は神の前では皆ちっぽけな存在なので平等です。

「与えること」こそが、「ザカート」「サダカ」の基本精神です。

 

まとめ

今まで話したことをまとめると、

貧しい人に「与える」精神が「ザカート」「サダカ」

立場の弱いものに優しくするのがイスラームの考え方

・「ザカート」「サダカ」の寄付は、ラマダーン月に多い

でしたね!

だからこそ、「ザカート」や「サダカ」で仮想通貨が動くとしたらラマダーン月になります。

この「ラマダーン・ボラティリティ」に関してはまたいつか書きます!

 

読んでくださりありがとうございました!

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